「ドライマウス」という言葉はよく耳にすると思います。
唾液の分泌が減ってしまい、口や喉が乾燥している状態ですが、これが口臭の原因となっていることがあります。
唾液は自浄作用といって、口の中の細菌の増殖を抑えきれいにする働きをしています。
その唾液が減ってしまうと、口の中をきれいにすることができず、口臭が発生することになります。
では、唾液を多く分泌するにはどうすればよいのでしょうか。
唾液は咀嚼時の刺激で多く分泌されます。
よく噛んで食べることは唾液の分泌を促します。
食事の際によく噛むことを意識するだけでもドライマスが改善されることがあります。
食事だけではなく、噛む機会を作るのもいいでしょう。
ガムをかむのも有効です。
また、口で呼吸する癖があると、口の中が乾燥しやすくなります。
鼻呼吸をすることで口の中が乾燥しにくくなります。
いつもお口をぽかんと開けている人は、口を閉じて鼻で呼吸するように気を付けてくださいね。
生活習慣を変えると口臭も改善?!
口臭は体調によってその強さが変わります。
生活習慣を改善すると口臭が改善されるかもしれません。
食生活を見直そう
口臭は舌に付いた汚れである「舌苔」が原因となることが多いのですが、舌苔は食生活を改善することで減らすことができます。
胃腸があれると舌苔が厚くなることがあり、食べ過ぎや飲み過ぎ、油ものや刺激物の摂りすぎで消化不良を起こし、胃腸の働きが悪くなります。
暴飲暴食を避け、バランスの良い食事を心掛けることで舌苔を減らし、口臭の原因そのものを取り除くことができます。
食事内容にも注意が必要です。
しっかり噛むものを取り入れていきましょう。
柔らかいものばかりだと、噛む回数が減り、唾液がきちんと分泌されません。
噛み応えのあるものを食べることで、唾液の分泌が増加します。
しっかり噛むようにしましょう。
禁煙しよう
これは広く知られていることかもしれませんが、たばこは口臭の大きな原因となります。
唾液の分泌が減りますし、歯茎の血流が悪くなり、口内環境が悪化します。
唾液の分泌が減ると口の中が乾燥するので、口臭はきつくなる一方です。
禁煙を視野に入れましょう。
専門医を受診してみよう
口臭に悩む場合、やはり専門医に頼るのが一番です。
口臭以外にも口の中の異常を感じるようであれば、歯科医に相談しましょう。
歯周病や虫歯といった疾患が原因となる口臭は非常に多いです。
歯科治療を受けないことには解決しない問題ですね。
また、口の中以外の病気が原因となる口臭もあります。
他に体の不調を感じていませんか。
全身の疾患から口臭が起こることがありますので、受診してみましょう。
口の中、全身の異常がないという場合、口臭の原因は何か、口臭外来がある歯科に相談してみるのもいいでしょう。
口臭に特化した歯科であれば、原因と対策が明確にわかるでしょう。