下の表は2014年に全国理美容製造者協会が調査した、「ヘアカラーをしている女性の割合」「そのうち美容院で施術をしている女性の割合」についての結果です。
10代から60代の女性を調査したものになりますが、約64.8%の女性がヘアカラーをしていると回答しました。
そしてそのうちの42.8%は美容院でカラーをしているということです。
この表はそれを年代別に分けて表示したものです。
年代 | ヘアカラーしている割合 | そのうち美容院で施術する割合 |
---|---|---|
10代 | 40.2% | 29.2% |
20代 | 54.5% | 46.7% |
30代 | 58.7% | 46.7% |
40代 | 62.7% | 42.2% |
50代 | 77.5% | 44.9% |
60代 | 76.3% | 40.3% |
こうして年代ごとに分けられた表を見てみますと、40代以降のヘアカラー率が上がっているのは白髪染めが必要になってくるからでしょうか。
10代に比べて美容院率が上がるのは、金銭的な余裕が出てきたのかな、という推測もできます。
このように多くの人が美容院での施術を受けている一方で、ヘアカラーのせいで髪が傷んだと感じている人が多いことも現実です。
若々しく見せたいから白髪染めをしたのに、髪のハリやコシがなくなった、ツヤもなくゴワゴワになってしまったという悩みが増えてくるようです。
こうなってしまうと逆に老けて見えてしまいます。
それだけではありません。
かゆみやかぶれ、炎症などに悩まされている人も多いのです。
消費者庁の事故情報データバンクによると、カラーの際に皮膚障害が残ってしまったという報告がされています。
なんとその数、5年間で約1,000件。
きれいになりたいのに皮膚にトラブルが起こるというのは悲しすぎますね。
そのままアレルギーになる人も増加の一途をたどっています。
安ければいいの?長持ちすればいいの?
10代から60代の女性の65%ほどが何らかの形でカラーリングを行っており、その方法は市販のカラー剤、もしくは美容院での施術となっています。
このように多くの人がカラーリングをしているのに、そのせいで髪のダメージに悩まされる人が増えているというのはいったいどういうことなのでしょうか。
それは自分の髪にあった一番良い方法を選んでいないということの結果に他なりません。
2剤式の毛染めが一番良いのかどうか、もう一度考えてみる必要がありそうです。
例えば、自宅でヘアカラーをしているという方は、どうして自宅でのカラーを選択したのでしょうか。
「安いから」という回答が上位に来ると思います。
確かに、安いものであれば500円程度からありますし、ドラッグストアには種類豊富に並んでいます。
日用品の買い物ついでに簡単に手に入れることができます。
また、技術のない一般の人でも使えるようにと、簡単に染められることを謳っている商品も多いです。
2つの薬剤を混ぜるのが面倒であれば、ワンプッシュで使えるという製品を選ぶこともできます。
このように、「安いから」「簡単だから」という理由で自宅でのカラーリングを選ぶ人は多いでしょうね。
その反面、美容院を選ぶ人はどういう理由からでしょうか。
美容師の技術で染めた方が長持ちするし傷みにくそう。
座っている間にプロがやってくれるから楽。
傷みにくそう。
自分へのご褒美気分でゆったり過ごしたい。
こういった理由が挙がってきます。
美容院で支払う金額は平均で5,204円(リクルートBeauty総研が2014年8月に調べた結果による)であり、セルフカラーの10倍ほどの金額がかかるにもかかわらず、一定数美容院での施術を選ぶということは、それだけ美容院での施術に期待しているということでしょう。